安藤美姫

突然の出産発言で、世間をアッと言わせた安藤美姫。

私は、安藤美姫のファンですが、安藤美姫が嫌いです。
矛盾した言い方ですが、正確に言うなら、安藤のスケートは好きですが、安藤という選手は嫌いと言った方が良いかもしれません。

トップアスリートとは思えないような、ネガティブな発言があったり、感情が強く出過ぎる面があったり、どうも、スケートは見ても、その後のインタビューは見たくないという感じでした。

出産の話を知った時も、とても疑問を感じた。
妊娠が判明したのが、昨年10月。
その頃、安藤は、まだトヨタと契約中だった筈。
体調管理とか、そちらの方のコントロールはどうしていたのか・・・と。
ちょっと無責任ではないかとさえ思った。

でも、今、その感覚が変わってきてます。

フィギュアスケートは、スポーツだが、芸術でもある。
あのスケートは、彼女の表現であって、ある意味、彼女そのもの。
スケートが好きと言うなら、それは、彼女を好きな事と同じなのではないか。
聞き心地の良くない発言があっても、それも彼女自身。

そんな気がしてきたのです。

今は、新しい所属も決まった。
練習も開始した。

世界のトップに立った選手が、何の特権もなく、一人のチャレンジャーとして、小さな大会から勝ち進む道を歩くというのです。

五輪史上、ママがフィギュアの舞台に立った事はないそうです。
未踏の地への挑戦です。
是非とも勝ち抜いてほしいですね。
史上初を成し遂げてほしい。

安藤がソチを目指す事について、否定的な意見もあるようです。
「小さな子どもにはママが必要だ」と。
確かにそうでしょう。
でも、安藤のまわりには、信頼できる人たちがいる筈です。
だって、妊娠している事も、出産した事も、本人が語るまで、しっかりと守られていたわけです。
そんな信頼できる人達がいるなら、お子さんの事も心配ないでしょう。

寂しいかもしれないですが、世界に挑んだという母親を持てるのは、僅かな人だけです。

あの豊かな表現力が、どんなに磨かれていくのか・・

これからが楽しみです。

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